オレッグ タムリリンガン

Oleg Tambulilingan

舞踊名:
オレッグ タムリリンガン舞踊
原題:
Tari Oleg Tambulilingan
種類:
バリバリアン 舞踊
製作年:
1950年代前半(1950、1951、1953と色々な説あり)
舞踊創作:
I Ketut Maria / Mario (1897-1968)
作曲:
I Wayan Sukra
オレッグ タムリリンガン  (Oleg Tambulilingan
Oleg Tamulilingan
Oleg Tumlilingan) Oleg…オレッグは「揺れる」「柔らかく、しなやか」Tamulilingan…タムリリンガンは「マルハナ蜂」を指します。

二匹のオスとメスの蜂が、庭園の花の蜜を吸いながら 楽しそうに飛び回る様子を描いた作品です。

花を探して空を飛んでいたメス蜂が、美しい庭園を見つけて降りたちます。

蜜を吸っているところへ、これまた蜜を求めてオス蜂がやってきます。

オス蜂は、庭園にいるメス蜂の美しさにうっとりし、コッソリ様子を伺います。

対面した二匹は、始めはただの追いかけっこをしていますが、 次第に愛情に変わっていき、ついにはオス蜂がメス蜂を射止めます。 というストーリー仕立。

オレッグ タムリリンガン  (Oleg Tambulilingan
Oleg Tamulilingan
Oleg Tumlilingan)

この曲は最初、 トゥムリリンガン・ムンギサップ・サリ(Tumlilingan Mangisep Sari) と名付けられていました。

マルハナ蜂が蜜を吸う、という意味の女性のみのソロの踊りであったものを、西洋のバレエのような踊りを創りたいという欧米人のリクエストで、後に男性パートを加えたデュエットとなったそうです。


プリアタン村
のグループ グヌン・サリ楽団(Gunung Sari)が、1952年にアメリカ&ヨーロッパ公演することになった際に、振付家のマリオ氏に製作を依頼して マンデラ翁(Anak Agung Gde Mandera = Gungkak)との協力で作られた舞踊という話です。

オレッグ タムリリンガン  (Oleg Tambulilingan
Oleg Tamulilingan
Oleg Tumlilingan)

で、前々から「マルハナ蜂」って、どんな蜂か気になってて、調べてみたら、なんかえらく、ずんぐりむっくりな蜂でやんの・・・お尻をフリフリ踊るから、腰がキュッと細くてセクシーなアシナガ蜂とか、みなしごハッチのママ(懐かし!ママは、女王バチだよね)みたいなのイメージしてたんだけど・・・

ていうか、ワタクシどっからマルハナ蜂という単語を調べてきたんだ?古い日本語プログラムに書いてあったんだろうか?不明。

もうひとつ。都合上サイト内では、プリアタンのオレッグは、Tambulilinganと書き、バドゥンのはTamulilinganと書く表現をしています。

この舞踊を初めて踊った「グスティ・アユ・ラカ」さんの Oleg Tambulilingan です。
プリアタン・スタイルを学ぶ踊り子さん、これを見なくて、何を見る!
って感じのプリアタンのラサが凝縮された踊りです!
そして、バドゥン・スタイルの Oleg Tamulilingan を見たい方は、こちらにウブド王宮のトップ舞姫ダユデさんの公演映像があります⇒https://youtu.be/xn9-sSO90Eg

なお、最初の「作曲」は1952年で、舞踊が入れられた年を創作年にしています。

参考/資料: Team Survey ASTI Akademi Seni Tari Indonesia Denpasar (Yayasan Bali Galang - babadbali.com)