バリ舞踊も、 バリの他の事柄と同じように例外だらけ。
「この舞踊は○○に属す舞踊である」と私が書いていても、地方によって違います。
また、同じ寺院でも祭りの規模や意図によって異なることもあります。
バリ舞踊には非常に数多くの種類がありますが、大きく三つに分けられます。
儀式で神様のために踊る舞踊(ワリ舞踊、ブバリ舞踊)と
人々の目を楽しませるために踊る舞踊(バリバリアン舞踊)です。
このワリ舞踊、ブバリ舞踊、バリバリアン舞踊という三つの舞踊ジャンルは、
ユネスコ(UNESCO)の世界無形文化遺産にも登録されており、それぞれの持つ役割は以下の通りです
ブバリ舞踊 タリ・サクラル
宗教性が強い儀式のための舞踊と舞踊劇。
儀式の会場で、儀式の進行と同時に踊られるストーリー要素が入った舞踊。ワリ舞踊よりも衣装がきらびやか、仮面を使う物も多い。
バリバリアン舞踊
芸術としての舞踊と舞踊劇。
観光地の舞台公演で踊られるもの、芸術性を求めたステージなど、我々が見る機会の多い舞踊。「バリ舞踊」と認識されるものは、ほぼコレ。衣装は豪華で、化粧も派手、様々な小道具も使われます。
「 ワリ、ブバリ、バリバリアン」というカテゴリーは、1971年にバリで見識者を集めた話し合いの場で提案されたものだそうですが、堅苦しい定義もバリ仕様で、ワリのサンヒャン舞踊を寺院外に設置した舞台で見たこともありますし、ブバリの舞踊劇が、寺院内で行われるのを見たこともあります。
バリ人、特に御老人から教えてもらい、本で読み、ネットで探したデータですが、まだまだ聞いた事もない舞踊が いっぱい あります。
ここに無い舞踊があれば、コメント欄に書いてお教えください。
なお、発音面で誤解を招かない様アルファベットを多用しました。
バリ舞踊をやる人しか興味ないだろうと思い、舞踊経験者にお馴染みの単語にも解説をつけてません。不明な言葉はネットで検索するなどして調べてみて下さい。
インドネシア語がわかれば、このサイトを作った際の参考文献の一つであるイ・ワヤン・ディビオ氏の著書「スラヤン・パンダン、スニ・プルトゥンジュカン・バリ」を御勧めします。
インドネシア語が無理な方、こちらの書籍はいかが?