ラジャ・クニン (パンジャット・ピナン)

パンジャット・ピナンは、インドネシアの伝統的な競技です。 主に独立記念日などに行われるこの競技は、油などを塗って登りにくくしたポール(樹)の先端に景品が下げられており、それを争奪するというもの。数人が一気に景品を奪い合ったり、仲間と協力し合って登り景品を手に入れたり、その競技法は様々です。

Panjat Pinang (Raja Kuning) 2014-1-17 Br.Kalah

プリアタン村バンジャール・カラー地区のラジャ・クニン競技

バリ島では、このパンジャット・ピナンを「ラジャ・クニン」と呼んでいます。 もしかしたらバリ島の全ての地方ではなく、一部地域なのかも知れないけれど、少なくともここプリアタン村では「ラジャ・クニン」という呼称で親しまれています。 使われるポールが、パレム・ラジャという種類のヤシの樹であることから、そう呼ばれてるのでは?と皆推測しています。

ここf studioの軒先では、2年に一回、ガルンガン大祭の日に「ラジャ・クニン」が行われます。これは、地域の青年団マラガウィの創立記念祭のイベントの一つなのですが、夫 f (カデック・フェリー)が物心ついたときには、既にこのバンジャール・カラー地域の子供たちによって、「ラジャ・クニン」競技が行われていたそうです。 ヤシの樹の皮を剥いでツルツルに磨き、その表面に、さらにヤシ油を塗って、登り難くするのがこの地区のやり方。

Panjat Pinang (Raja Kuning) 2014-1-17 Br.Kalah

f studioの前で行われるラジャ・クニンの競技(2年毎のガルンガン大祭の日)

今年は、ちょうどラジャ・クニンが開催される年だったので、競技の様子を写真に撮ってみました(2014年12月17日)。楽しそうな雰囲気が伝わりますか?