日本の音楽をガムランで

日本のゴールデンウィークに合わせて、
アマンキラ・ホテルが「Celebrate Golden Week」という企画を行いました。

Nada Jepang Dengan Gamelan Bali

日本とバリのコラボレーション

なんと、 m (真由美) に白羽の矢が立ちました。
m がアマンキラ(Amankila)で最後に公演を行ったのは、2013年の夏の事。
その時はバリ舞踊だったのですが、記憶していただいていたらしく、
所属しているポロス・スニ楽団のオーナー ダグ氏が呼ばれ、
この企画向けに、日本風にアレンジしたガムラン公演を行ってほしい。
と言われたんだそうです!
ダグ氏は、「全て任せるから」と・・・。

バリのガムランで、日本のメロディーを演奏する場合、
竹の楽器リンディック(ティンクリック)などは、音階が日本のメロディーを奏でやすく
スマル・プグリンガンの一部の楽器も、違和感無く引ける曲があるのですが
ポロス・スニの持っている楽器で行うのは、少し難しいのです・・・。

ポロス・スニに一緒に参加している f (カデ・フェリー)に手伝ってもらいながら
日本の曲で、ガムランで演奏できそうな曲をいくつかピック・アップしました。
f いわく、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラのうち、ミとシが無い楽器なので、
「荒城の月」「さくら・さくら」そして「春の海」から、全曲でなく、ガムランで弾ける部分だけを取り入れてアレンジしたい。と。

偶然、春というキーワードで繋がるため(少々時期が違いますが)
これらの曲で、ひとつの舞踊を創り、アマンキラへのプレゼンテーションも、
「HARU」というテーマで伝えました。

舞踊は、マデ・ジマット氏とのコラボレーションという事で、安心して勧めることができましたが、苦労したのは、衣装。
本物の日本の着物は無理なので、バリ島で揃えられる布を使って、日本風の衣装にするのですが、着物の型紙で一旦作成した衣装は、バリ舞踊の動きが踊れなかったのです。
公演ギリギリまでミシンで縫って、多少中国風になってしまいましたが、アジア風の衣装を完成させました。

限られた音階での演奏は、原曲のイメージとは少し変わったものに仕上がりましたが
バリの音楽とも違う、面白い曲になり、観客の方にも喜んでいただきました。

ホテルでの公演は、大人しい観客の方が多いのですが、今回は終了後、曲のことや衣装のこと、楽団の活動などについて
観客の方から色々と質問されて、ポロス・スニ楽団は満足していました。
公演が終わっても、踊り手さんと演奏者が今回のメロディ(春の海の一部)を、ずっと口ずさんでくれていたので、 m は、それが嬉しかったです。

企画を受けた当初は、不安だった反面、やりがいがあるな!と、ヤル気だけは強かった fm ですが、無事終了して、ほっとしました。

いつも、面白い経験をさせてくれる皆さんに、感謝します。
Matur Suksma!

今回のポロス・スニのメンバー構成
リーダー ダグ氏
舞踊家 イ・マデ・ジマット氏(Mr.I Made Djimat)&井上真由美(mayumi inouye m
演奏 マデ・スカンダ氏、マルダナ氏、ワルサ氏、パルマ氏&カデ・フェリー(kadek ferry f )

公演プログラム:
楽曲 ジュル・プンチャール
楽曲 アドラー
舞踊 漁師の踊り/舞踊・ジマット氏
楽曲 プトゥリ
楽曲 メラ・プティ
舞踊 春/舞踊・ジマット氏&真由美

Happy Golden Week 2014 !!