バリ人以外による作品

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バリ人のみでなく、多くの外国人も魅了するガムラン。過去に多くの音楽家がガムランの音階などを採り入れた作品を発表していますが、舞踊も例外ではありません。ケチャッの出来た過程を見てもわかるように、外国人が関わったものや、バリ人以外の手による作品も数多く残されています。

有名なところでは、プリアタン村のティルタ・サリ楽団が持っている舞踊で、初代インドネシア大統領スカルノの息子「グルー」氏(つまりメガワティ元大統領の弟)によって創作されたものがあります。ジャワ人でイスラム教徒であるグルー氏ですが、バリ芸能大好きなのです。

またバリ芸能の祭典であるバリ・アート・フェスティバル(PKB)には、海外から多くの団体がバリ舞踊公演を持参するのですが、定番バリ舞踊を披露するだけではなく、曲から舞踊創作まで自国で行って持参するグループが必ず一つか二つはあります。

もちろん日本人も負けてはおりません! 作品が定期公演の演目として使われた、自分の作品の音楽がバリのラジオで使われた、バリ人舞踊家に混じって定期公演、バリ芸術祭PKBに「県代表」として参加演奏、とか、いろんな日本人が頑張っているんです。スゴイっすねー。