外から来た踊り子

Penari dari Luar

外から来た踊り子っていっても、外国人踊り子って意味ではないんです。

人生長く生きていると、まあ、時々「あれっ?」って思う経験もありますわな。

季節柄、ちょうど夏なので(あ、常夏の島でした。日本は秋だ。)、そういうお話を。

私が歓迎の踊りを創作した際の、そのお披露目の公演での話です。

歓迎の舞踊なので、まず、最初の演目として新作が披露されました。

イベントは踊りの合間にスピーチなども入り、わりと長時間なので、歓迎の舞踊が終わって次の出番までに食事をすることになっており、控室に向かったのですが、

参加メンバーが真顔で何やらザワザワしています。

「何?何~?御飯足りないの~?」と尋ねる私に返って来たのは

「画家のMさんが携帯電話で写真撮ったんだけど、さっき、真由美が踊っている横に、別の世界からの踊り子が一緒に映っていたんだってよ」と・・・

「やめて~!!怖い~!!」

食事の心配をする私に、この返事は、唐突すぎるがな。

しかし、これは、とても良い事らしいです。

楽しくなって別の世界から降りて来てるんであって、

喜んでないなら、来ないし、怒っていれば一緒に踊らない。と。

既に写真を見た皆が、「怖くない、子供が踊っているだけだから」とか

「滅多にないから縁起がいい!」とか言ってくれますが

いや~、かなり怖いよ~。オカルト嫌いだよ~。

後日勇気を出して写真を見たんですが、うん、確かに白い踊り子・・・

私は子供でなく、少女だという気がしました。不思議な感じ。

この歓迎の踊りを気に入ってもらえたのかな???

怖いけれど、でも、私の創った舞踊を踊りに来てくれたってのは、なんだか褒められた感じで嬉しい。

遠いところからワザワザ踊りに来てくれて、どうもありがとう。