スルデットは、バリ舞踊の「頭(目)」の動作のひとつです。
バリ舞踊と言ったら、コレ!の動き。
音楽に合わせて、目を動かします。
タイミングは、
- 準備・・・定位置から、アゴをずらす
- スルデッ・・・顔を横に動かすのと同時に目を横も動かす。
- まだまだ・・・がんばってキープしてぇ・・・アガムを取っている場合、手のひらを見る気持ちで。
- ポーン・・・定位置に戻す。
ガムラン演奏から、ポーン(またはトーン)という音が聞こえるタイミングで戻します。
銅鑼のゴンの音で目を戻す場合もあります。
戻した時は、目をクワーッと見開くようにすると、バリ舞踊っぽく仕上がります。
また、横を見るというよりも少しだけ「睨む」と思ったほうが、キリリとします。(本当に睨むと目が回って頭痛がしますから、ご注意ください)
スルデットは基本的に、右アガムなら右側、左アガムなら左側に眼球を動かします。
女性舞踊では横向き(平行)で、男性舞踊では斜め上方向に、それぞれ眼球を動かします。
スルデット・タテットは、この限りではありません。
図に書いた「Sirrrr」とは、銅鑼のゴンの音のこと。
大きな銅鑼であるゴンの音色を、バリ人はSir(シール)またはJir(ジル)と表現します。
大きな銅鑼であるゴンの音色を、バリ人はSir(シール)またはJir(ジル)と表現します。
私が生徒達に踊りを教える時には、口で唄って教える事もあります。
「ポポポン」とか「ジェーン」など太鼓の音やガムランの音を真似て唄い、繰り返し振りを覚えさせるんですが、ついつい「ゴーン」と唄ってしまうことがあり、そんな時は、誰も動いてくれません。
気がついて「シィ~ル」って歌いなおすと、ちゃんと反応する。
私には絶対「ゴ~ォン!」って鳴ってるようにしか聞こえないんですが、バリ人は「シィ~ル」なんですよね・・・どして???