- 舞踊名:
- ウィランジャヤ舞踊
- 原題:
- Tari Wiranjaya
- 種類:
- バリバリアン 舞踊
- 製作年:
- 1957年
- 創作者:
- I Ketut Merdana (Singaraja)
双子のナクラ(Nakula)とサハデワ(Sahadewa)のストーリー。
マハバラタ物語の中に出て来るパンダワ兄弟の四男ナクラと五男サハデワが、弓の練習をする様子が描かれた作品です。
— 出典: 2011 PKB プログラム —
近年、プリアタン村の音楽家で作曲家だったガンドラ氏(I Wayan Gandra)が、ある曲を掘り起こして、自身の亡くなる1年前の2001年、スダマニ楽団に教えたと聞く。その後スダマニは海外ツアーに、この舞踊を持参。この時クビャール・ガンドロンという名前が使われた。(後にはタルナ・ガンドロンという呼び方も)
ガンドラ氏亡き後、クビャール・ガンドロン/タルナ・ガンドロンはウブド周辺では定期公演で踊られるなどポピュラーになっていった。
下は、動画サイト内のクビャール・ガンドロン映像に書かれた、実際にガンドラ氏に習った演奏者と思われる方のコメント。勝手にコピーさせて頂きます。
「This piece is originally called Wiranjaya, but when Bapak I Wayan Gandra taught us (Cudamani) this piece on 2001, he named it “kebyar gandrung”」
ここに書かれるウィランジャヤ舞踊は、タルナ・ジャヤ全盛の頃に北部バリで創られた後、長い間踊られておらず、やはり近年、バリ芸術大学で消えつつある舞踊の掘り起こしとして再興されたもの。
これらの情報をみても、クビャール・ガンドロン=タルナ・ガンドロン=ウィランジャヤと書けるのだけど、踊りの振り付けは、クビャール・ガンドロンの方がタルナジャヤに似ているので、音楽が同じでもコレオグラフィ(衣装も)を変えた、オリジナルの創作と言ってもよい気もしなくもないが・・・
実は違うという情報がある方、教えてください。
録音技術も進んでいなかった時期に、数回聴いただけであろう何十年も後まで記憶してて、ここまで克明に音を再現させるなんて・・・
本当にガンドラ氏って、ものすごい方だったんですね!!!