- 舞踊名:
- レゴン舞踊
- 原題:
- Tari Legong
- 種類:
- バリバリアン 舞踊
- 製作年:
- 19世紀
レゴンは19世紀に生まれたといわれ、バリバリアン舞踊の中では最も古く、王宮内でスマール・プグリンガン楽器を使って踊られていました。ゴン・クビャール楽器を使ってのレゴンは1930年にニョマン・カレールが初めて試し、今に至るといいます。
デワ・アグン・マデ・カルナ(I Dewa Agung Made Karna 1775-1825)というスカワティ(Sukawati)王宮の貴族が、クテウェル(Ketewel)村にある寺院ヨガン・アグン(Yogan Agung)で四十日と四十夜の瞑想中に、黄金色の衣装で全身を包んだ二人の天女が、天上界の踊りを舞ってみせるのを見ました。
瞑想から覚めた彼は、すぐさま村の長を呼び夢の中で見た天女達そっくりの顔をしたトペンを彫って作らせ、楽団と踊り子に踊りも伝えたといいます。
ここからサンヒャン レゴンが始まり、その後ナンディールへ、そしてレゴンへと広がっていったそうです。
レゴンという言葉は、Leg+Gongの合成語といわれ、Legは「美しい、きれいな」という意味を持ち、さらに「優美な、柔らかい、柔軟な」というものまで多くの意味を含み、舞踊の動きを表現しています。Gongは、いわずとしれたガムランのことです。
レゴンはかつて貴族(王候)によって保護され、宮廷内で踊られており、踊り子と楽団は、王宮の私有財産でもありました。
踊り手として、思春期直前の少女たちを選択するのは、月経の始まる前の時期だけが、レゴン舞踊に必要な動きを行うのに筋肉が一番柔軟な時期であると考えられていたためです。
その美しい外見とは反し、踊り子には大変な精神力と忍耐力が必要とされました。小さな体はマッサージによって柔軟に保たれ、舞踊独特の動きは骨格や筋肉への異常な負担でありました。
また、踊る際には粉で真っ白く塗られる顔が、より中性的・神秘的に見える様に眉もそられていたそうです。これはナンディールからの影響と思われ、レゴンはその衣装も、中性的に見せるため、体の線が出ない様にきつくサボ帯を巻いて平らなボディラインを作っていました。
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レゴンの中でもレゴン・ラッサムは子供の舞踊練習として教えられますが、特にチョンドンの動きには、バリ舞踊の基礎がすべて入っていると言われ、延々と練習させられます。
レゴン・ラッサム以外のレゴンは「レゴン・グデ」とされ、「グデ=大きい、偉大な」の名の通り、技術が熟練した大人が踊るレゴンであると一応いわれています。
レゴンで有名な地域は主に サバ、プリアタン、ギアニャール、クランディス、デンパサール
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