レゴン・ジョボグとレゴン・クンティール

legong Monyet

このサイトをご覧になって「嘘!間違ってるじゃんコレ!」という記載も多いかと思います。私の勉強不足とか、知ったかブリブリが原因ですが「習った地域が違う」さらには「先生が違う」というのも、ちょっと関係あると思います。テレックは男性的舞踊か?女性舞踊か?とかね。

そんな中の一つが、レゴン舞踊のジョボグとクンティールのストーリー解説内容。

参照:レゴン・ジョボグの物語 詳細 と 参照:レゴン・クンティールの物語 詳細

どちらもスバリ・スグリワの猿の王の兄弟を描いたもので、踊りもソックリなため、習ってみて踊りわけの難しさに「うひ~い!」ってなる舞踊ですが、このサイトを読んでみて、これ、解説が逆じゃないの???と思う方、多いと思います。特にプリアタンで習った方がそうなんじゃ・・・と。

というのも、あるプリアタンの楽団のお手伝いで日本語版解説を作った時、私が知っているのと全く逆を、楽団の主催者に要求されました。何度も確認しましたが、全くストーリーが逆。ジョボグ「人間から猿へ変化」、クンティールは「最初から猿」なのだそうです。

私が習った先生は「クンティールは最初人間なの、だって弓が使えるでしょ?それから猿の姿に変わって葉を握って戦って、途中で自分たちの姿に驚いて懺悔するから座り込むシーンがある。ジョボグの方は既に猿になっているから、武器が使えずに握る事しかできない。だから葉だけを持つのよ」と私に説明してくれました。(弓は葉より後のシーンで握るし、猿が扇子回せるんかな?!という突っ込みはナシで・・・ね)

私は自分の先生の説を信じて、このサイトのストーリー解説を書いています。

ちなみに、ここプリアタン村で踊られているレゴン・ジョボグはデンパサールの先生から習ったものをプリアタン風にしたそうで、バドゥン・スタイルの解釈が、そうなのかもしれません。

また、私が習ったレゴン・クンティールは、当時は「クティール・クティール」と呼ばれていました。 もしかしたら、ストーリーの違う別のレゴン舞踊から派生したものかも知れない事をお断りしておきます。

なので、この二つの舞踊は、御自分が先生に聞いたストーリーに置き換えてくださいネ!

ボジョグはバリ語で 猿、よく「レゴン・ボジョグ」という寒いギャグ言う演奏者がいるんで「ジョボグ=ボジョグ=猿」と、インプットされちゃってるのもあるけど・・・定説がしょっちゅう変わる(クビャール・ガンドロンの件とか)のがバリ舞踊。もしも違う解説などあったら、お知らせください。

2011