バンジャール追放?!

真由美ぃ~っ!
昨日バンジャール(≒地域)の会議の後で、
あんた、ルプットになったよ!と、報告を受けました。

「ルプット?何ですか、それ?食い物?」

「ルプットはバリ語だけど、インドネシア語にすれば、プトゥスだよ。」

プトゥス? Putus=切る です。
●ロープなんかをちょん切る時
●人間関係を切る時
●恋人が別れる時にも使います

ええっ!
バンジャールから縁切り宣告うけた?!
それか村八分・・・ワタクシ、何か問題起こしたかしら?

寺に持っていくお供え物に、チョコ入れたの見られちゃった?
でも食べたい菓子入れろって言ったやん?!
ならば、早朝市場に行って「あら、早起きね~」って誉められた後、
家に帰って二度寝してる事が、
とうとうバレちゃったのかしらん???

バンジャール追放 バリ島のちび太
ほとんどのバリ島のバンジャールでは、
毎月一回、各家庭の代表が参加して会議があります。
ワタクシの住む地区では、バリ暦を使うので5週間に1回の頻度で会議です。
その席で「M氏、旦那様と私の計三名がルプット待遇」の決定が出されたらしいんです。

ええええええええ、
荷物まとめて、夫婦で出て行けってか???
でもM氏は芸大の教授で、この地域では有識者、寺でも世話役なんかやってる偉い人。。。なんで追放???
ますます混乱。

とか思ったら、今回のルプットは「解放」という意味と教えられました。

「ほう???」

バリ島には、ンガヤー(Ngayah)といって、儀式や祭事の時に、男性だったら力仕事で協力したり、女性だったらお供え物を作りに集まったりする無料奉仕があります。
奉仕といっても、参加しないと高額な罰金制度があるので、まあ、半強制の地域活動みたいなもの。
それから「解放」なんだそうです。

わお!!!
それだったら、聞いたことあります。
1930年代にプリアタン村楽団が初めてバリ芸能を海外(フランス・パリ博)へ持参した際、ご褒美として、団員は道路作りなどの作業の労役が免除になったとか。
その制度が残っているのか・・・?

私はバリ舞踊を、旦那様はガムラン楽器を、この4年ほど、地区の子供に教えています。 → Tunas Maragawi
その活動が認められたんです!!!!!
これまでも、地域の人から「頑張ってるね」と誉めてもらえるだけでも嬉しかったんですが、
こうやって、形になって示して頂けるとは。

うれし~ったら!!!

儀式や寺院祭の前になると、このンガヤーが行われ、早朝から深夜まで、みな寝不足になりながら、交替で寺や集会場に集まって、作業をします。
その様子を見ながら「頑張ってください~!」って素通りして、
家に帰って扇風機の前でゴロンとなって、
アイス食ってていいんです。

超 ♥ 特 ♥ 別 ♥ 待 ♥ 遇 !!!

いや~~~、私・・・すごい嫌なヤツですね、相変わらず。

「村八分」って書いてて、そういう名前のかっこいいバンドあったよなぁ。
って思い出しました。
バリ舞踊と全く関係ないんですけど・・・。
興味ある方はこちら→ 村八分「ぶっつぶせ!!」
セックス・ピストルズの誕生より以前、
まだパンク・ロックというジャンルが無い頃に
こういう音楽が日本にあったんですよ。