音楽の変わり目や、つなぎ目に、演奏者が踊り手に出す合図のことで
主に、クンダン奏者から指令が送られます。
逆に、踊り手が、演奏者に合図を出す舞踊もあります。(トペン舞踊など)
バリ舞踊の曲は、即興ではなく既に決まっているものですが、長短の応用が利く繰り返しの演奏部分では、
踊り手は、このアンセルを聞き分けて次の動きに移ります。
例えば、歓迎の舞踊では、入場の時に会場が広すぎる場合など
踊り子全員が、定位置につけるまで演奏を繰り返して最初のアンセルを遅らせる場合があります。
(ペンデット舞踊、ガボール舞踊など)
そういった舞踊は、事前の打ち合わせがなくても、
アンセルが出てないから、まだ動かないと踊り手も演奏者も判断します。