トゥナス・マラガウィ舞踊団 プリアタン村

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子供達は、何にでも興味を持ちますが、バリ島の子供達は、特に「バリ芸能」が大好きで、踊りがある、とか、舞踊劇が行われる、と聞くと、親にねだって連れて行ってもらいます。
寺院での奉納舞踊など、深夜まで行われるのですが、なかには眠気に勝てずにウトウトしながらも、それでも一生懸命に舞台をみて、最後まで寺に残っている子も多いです。

我々の住むバンジャール・カラー地区の子供達も例外では無く、寺院での祭事や、イベント事で芸能が行われると聞くと、数日前からウキウキするようで、子供達の話題は、その芸能の事で持ち切りとなり、当日は、それはそれは熱心に見ています。

そんな環境の、このバンジャール・カラーで、mayumi inouye ( m )は、子供達にバリ舞踊を教える機会を頂きました。

Sanggar Tari Tunas Maragawi Banjar Kalah Peliatan Ubud Bali

以前から、子供達はバリ舞踊が習いたくて仕方なかったそうです。
有名な舞踊教室に通っている子もいましたが、子供の足では少し遠い場所にあったり、月謝がかかったり
最初は張り切って習いに通っても、1~3ヶ月ほどで、辞めてしまう。というパターンが多いようでした。

もともとmayumi inouye ( m )は、数人の熱心な近所の子供達に自宅でバリ舞踊を個人的に教えていたのですが(スリ・パドマ)、そのうち数が増えてきたため、広いバンジャール・カラーの集会場を借りれないか隣組長に相談に行きました。
なんと、会場を自由に使わせてもらえるだけでなく、バンジャールの正式な組織(青年団や子供会のように)として、舞踊グループを開催しては?という驚くような返事を頂きました。

この地域の青年団の名称「マラガウィ」を使わせてもらい、小さなマラガウィという「トゥナス・マラガウィ」が、この教室の名称に決まりました。
こうやって、バンジャールの子供達に向けてオープンに開かれた舞踊教室。初日は小学生の子供達が33人も集まってきました。
バリ舞踊が習いたい!という熱心な子供以外に、友達と遊べるから。と通って来る子もいるので、踊りに飽きて途中で来なくなる子もいますが
それでも毎週20~30人の子供がサルン(腰巻)を巻いて、朝から集会場にやってきます。

現在、教えているのは
◆ルジャン・デワ舞踊
◆レゴン・ラッサム舞踊
◆プシュパンジャリ舞踊
◆ペンデット舞踊
◆チャンドラワシ舞踊
◆チリナヨ舞踊
◆ヌラヤン舞踊
◆オレッグ・タンブリリンガン舞踊
これらは、全てバンジャールの楽団が演奏できる舞踊です。
お父さん、お爺ちゃん、お母さんの演奏で、子供達が踊れるように。これが、私 m の希望。
寺院でのオダラン祭で発表できるよう、みな、頑張って覚えます。

そして、外部の楽団から教えておくように依頼があった
◆レゴン・クントゥール舞踊
◆レゴン・ジョボグ舞踊
◆レゴン・クプ・クプ・チャルム舞踊
これは、少々難しいので高学年の生徒だけに教えていますが、
依頼して来た楽団のガムラン演奏で踊る機会が多いという事で、非常に熱心に短期間で覚えてくれました。

トゥナス・マラガウィという名前で練習を開始してから、子供達は、バンジャールの寺院や、プリアタン村の寺院で
何度か奉納舞踊を踊る機会がありました。
それ以外にも、家庭の儀式で奉納舞踊が必要な時は、地域の人達が、「子供たち、踊りたくないかな?」と声をかけてくれます。
ただ練習だけ続けるのでなく、こうやって、衣装を着て、化粧をして踊りを踊るというのは、
子供達にとって、本当に「ヤル気」をおこさせる、ありがたい事だと思います。
そういう場を準備してくれるバンジャールの皆さん、ご協力、本当にありがとうございます!!!

トゥナス・マラガウィ舞踊団は今年で結成8年。現在では、舞踊以外に、ウブドで初の少女楽団として演奏活動も行っています。

画面左のメニューに、最近のグループの活動が並んでいますので、是非!御覧下さい。