試験シーズンの定期公演 デウィ・スリ楽団


チビッ子チョンドン

我々夫婦がデウィ・スリ楽団の公演に参加しはじめてから、幾度か小中学校の試験シーズンを体験しました。
この時期は、翌日が試験日という踊り子が、踊りに来られないことが多く、ウブドのどの楽団でも踊り子不足となり、大変な時期です。
楽団で踊り子の手配も担当している私 m (真由美) は、どの学年が試験日に当たらないかなどを調べて、あちこちの楽団の踊り子に臨時出演を願うヘルプの電話をかけまくったりする、落ち着かない時期でもあります。

しかし、こういう時期だからこそ、普段は見られない踊り子さんが、別の楽団からやってきたり、いつも踊っていない踊りを踊ったり。と、芸能好きには、いろいろと興味深いシーズンでもあるのです。
そして、この時期がチャンスの踊り子もいます。
普段はお姉さん達に負けて出番のない、チビッ子。

例えば、通常のデウィ・スリ公演は、三世代の踊り子を網羅した次の構成の公演を行います。
第一世代 中学生グループ(レゴン舞踊、バリス舞踊)
第二世代 高校生と大学生グループ(ウェルカム・ダンス、仮面舞踊)
第三世代 成人とシニア(レゴン舞踊、仮面舞踊)

Young Condong Dancer

しかし、ある試験シーズンのこと、デウィ・スリ楽団はこの構成を少し変えて公演を行うことになり、一人のチビッ子が踊り子としてデビューする事ができました。
今回の公演の年齢構成は、五世代ありました。
最年少は8歳、最高齢は74歳という踊り手たち。なんと幅広い!

デビューできた、この8歳の女の子は、私 m の踊りの生徒です。
嬉しくて嬉しくてたまらない様子でした。
この気持ちを忘れないで、ずっと「踊る事が何よりも大好き」な踊り子に成長してもらいたいものです。