バリの民族衣装 バジュ・サファリ

バリの男性が寺院へ行く時、正装としてバジュ・サファリと呼ばれる学生服タイプの上着を着ます。
女性はクバヤというインドネシア共通の体にぴったりした服です。

ガムラン楽器の演奏家が演奏をする時にも、この正装バジュ・サファリが着用されます。

ある日、セカ・ゴン・プマクサン・プラ・ダレム・グデ・プリアタン楽団のメンバー達が、その所属先であるプラ・ダレム寺院に呼び出されました。
そこには、テイラーが待っていました。

今度、楽団が演奏用の新しいコスチュームを作るという話!やった~っ!!

Baju Safari - Pakaian adat pria Bali

布の見本帳から、好みの色や、生地を選びます。みな、これがいい!あれがいい!と意見が合わず、真顔。
バリ人男性は、日常着には気を使わなくても、こと正装となると、かなり真剣になります。
バジュ・サファリだけでなく、腰布のサロンや、その上に巻くサプッ、頭に巻くウダンなど、自分の好みの物を一生懸命に選びます。

Baju Safari - Pakaian adat pria Bali

30名程の楽団メンバー全てが、サイズの計測を行いました。
肩幅、胸囲というノーマルなものにはじまり、袖口幅まで、体にフィットするよう、細かい計測がなされます。

Baju Safari - Pakaian adat pria Bali

テイラーは、一人一人のサイズを確認しながら、しっかり記入していきます。責任の重い仕事ですものね。

Baju Safari - Pakaian adat pria Bali

その2ヶ月後
新しいバジュ・サファリが出来あがってきました。
これまでに楽団が揃えたサプッと、そして茶系のウダンにあわせて
こげ茶色のバジュ・サファリです。写真では色味が判りにくいですが、よるみると黒に見えるくらい濃い目の茶色です。
このピッカピカの衣装、プリアタン村で行われた大祭(カルヨ・アグン Karya Ngusaba Desa Pura Agung Peliatan)の際に初めて着用されました。

Baju Safari - Pakaian adat pria Bali
バジュ・サファリ バリ人男性の正装

この写真でサファリを着ている男性、上でも計測を受けている方ですが、衣装を着た姿カッコイイですよね。
私達f studioのあるバンジャールの区長さんです。
この方、日ごろは区長としてバンジャール・カラーを取り仕切っていますが、この楽団の演奏家でもあるのです。