Om Suastiastu!
スリ・パドマは、バリ島ウブド郡プリアタン村で、2011年に生まれました。
カデ・フェリー( f )と井上真由美( m )の二人からなるバリ芸能ユニットで、公演の度に様々な試みが出来るように、私たち f と m 以外のメンバーは毎回少しずつ顔ぶれが異なります。
スリ・パドマ(Sri Padma / Shri Padma)とは:
サンスクリット語で「スリ」は美しい、輝き、繁栄の意味を持ち
「パドマ」は、蓮を指します。
蓮の花は、濁った泥の中から凛と立ち上がり美しい花を咲かせます。
凛として輝きを放ち、見る者を幸せな気持ちにする。
そういう蓮の花のような存在になりたいと、この名前をつけました。
ロゴの藍色の蓮の中央では火が燃えています。
美しさの中に、隠れた力強さを秘めたいという願いからです。
スリ・パドマ所在地:Sanggar Sri Padma, f studio(バリ島ウブド郡プリアタン村バンジャール・カラー地区)
スリ・パドマ これまでの活動:
2019 福岡アジア美術館でのワークショップとバリ島文化紹介(インドネシア・カルチャーデイ)
2018 サクラ・サリ舞踊作曲 於:日本インドネシア国交樹立60周年記念事業
2018 日本舞踊(花柳流)とのコラボレーション
2017 レゴン・スリ・パドマ レコーディング&販売
2017 レゴン・スリ・パドマ舞踊を制作(作曲・舞踊創作)
2016 少女演奏によるレゴン・ラッサム舞踊の演奏を実現
2015 国立ポリテクニック・ヌグリ・バリ大学より表彰状を授与
2014 テレビ・ドキュメンタリー「インドネシア・バグース」
2013 レゴン・クプクプ・チャルム舞踊のレコーディング参加
2011 プリアタン・ヴィレッジ・フェスティバル 舞踊「Don Dapdape」
Matur Suksma! Salam ajeg seni klasik Bali!
同じ時期に私達が作ったバリ舞踊教室「サンガル・トゥナス・マラガウィ」が、地区に住む小中学生の女の子限定というのに対し、このスリ・パドマは、年齢も住む地域も性別も限定せずにメンバーを流動的に構成、芸能家達と活動を分かち合える形態と考えています。
双方とも f と m が主宰なので、メンバーと活動内容が似通っていますが、公演以外の活動で子供達に教える演目が異なります。
殊にスリ・パドマの方は、「アジェグ・バリ」という言葉を理念として置き、バリ古典芸能の習得や指導に重きを置いています。
私たちが数多くのバリの芸能の中でも、古典(特にレゴン舞踊)をスリ・パドマでの指導にわざわざ選んでいるのは、バリ芸能のアイデンティティは、古い芸能にこそ宿っているのでは?と常々感じているからです。
これまで二人が経験し、あるいは関わってきたバリ芸能を通して
古い形態の踊りが持つ動きには
「からだで大地と対話をする」
感覚が含まれている
古い音楽には
「音を出すその場に、独特の気の流れを作る」
という意味がある
という考えを夫婦で持つようになり、そこから二人の活動が古典に偏るようになってきました。
若い世代は、どうしても派手で目新しいバリ芸能へ傾きがちですが、なんとか古典好きの子供を増やして、これまでバリの芸能家が伝えてきたものを、次の世代に続けて欲しいと強く思っています。
Hastungkara!
Photo
Movies of Sri Padma (YouTube)
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