トゥナス・マラガウィ団は、プリアタン村のバンジャール・カラー地区にある、バリ伝統舞踊を学ぶ場で、この3年間、カデ・フェリーと真由美が二人で指導をしてきました。 当初は小学生だけの所属であった団も、時を経た今では、その小学生が中学生に進学し、新たな生徒も参加して既に幼稚園、小中学生混合となっています。 全ての子供達はバリ舞踊を習っており、その中の何割かは、既に公演などで踊り始めている踊り子グループのトゥナス・マラガウィですが、今年、我々は、バリ舞踊とは切り離せない伝統楽器の「ガムラン」楽器の演奏を教える試みを行ってみました。 まずひとつめの目的は、踊りを踊るときに、太鼓の音、銅鑼の音、テンポを刻むカジャール(打楽器)の音などのガムラン楽器の音をしっかりと聞き分けて、音楽に合わせて踊られるように、というもの。 これまでの踊りの練習で、いつも[m]が怒りながら直していたのが、音楽を聴いて、体で感じて踊れということ。 銅鑼の音をひとつの周期として、次の動きにすすむ カジャールのテンポに合わせて、足を動かして歩く 太鼓の出す合図で、動きを変える それらは、バリ舞踊にとって、とても大切なことなのに、一旦振り付けを覚えてしまうと、音楽を無視して、自分のタイミングで踊ってしまう子が多すぎたのです。