「クルブ」というのは、バリ島の儀式で使われる絵が描かれた布の一種です。
チャロナラン舞踊劇で、シシアン役の女性たちが、
胸の前に垂らしたり、頭に巻いている布をクルブといいます。
舞踊劇中の後半では、この布を広げて、振り回しながら激しい動きで踊ります。
自分達で描いた布で練習!
現在、スリ・パドマのメンバーは、このクルブを作っている最中です。
この後に控えた、プラ・デサ寺院の寺院祭オダランで、舞踊団の本拠地バンジャール・カラー地区がチャロナラン舞踊劇を奉納することになっており、メンバー達も踊り手として、シシアン・ジェゲッ舞踊とシシアン・ヌレー舞踊で参加するのです。
これまでに自分たちの手で衣装を数種類作ったので、残るシシアンの衣装はクルブのみ。
(さすがに、革製品や金製品は自分たちでは作ることが不可能ですが)
デザインは魔女の手下チュルルック
クルブは、伝統的なバリ絵画と同じように描かれます。
竹製の筆を自作し、黒い墨で描くのです。 かなり、難しい。
以前、バリ伝統画家の元で 奉納用の旗を作った経験を生かして、
m (井上真由美)が下絵となる魔女の手下チュルルックを描き、おおまかな影を墨で入れて、生徒たちに残りの作業を渡します。
完成後、遠くから見ると色が薄すぎて弱い印象だった髪の毛の部分に、線を一本一本書き足して補修。
寺院祭オダランまでに、完成しますように!