国際サラスワティ・デイ・フェスティバル 2015

バリ・ヒンドゥー教のサラスワティの日は、知識や芸術を司る女神「サラスワティ」を祀る日です。 今年、このサラスワティの日を記念して、前日にサラスワティ女神をテーマにしたイベントが行われました。

International Saraswati Festival 2015 - Live Strieming,ARMA Museum,Tari Citra Saraswati by A.A.Ayu Bulantrisna Djelantik チトラ・サラスワティ舞踊

「チトラ・サラスワティ舞踊」右から2番目が m
舞踊創作:アユ・ブラントリスナ・ジェランティック

バリ島のARMA美術館がメイン会場とされ、世界9カ国のインドネシア大使館を繋いでLive Streaming放送が行われました。初の試みだそうです。
このバリ島会場では夕方から深夜まで、次々とサラスワティに関する演目が上演され、
m (井上真由美)も、ジャワ島から来た「ベンケル・アユブラン舞踊団」に参加してサラスワティに関する舞踊を踊りました。

「ベンケル・アユブラン舞踊団」は、アユ・ブラン・トリシュナ・ジェランティック女史が率いる舞踊団です。
女史は、レゴン舞踊の踊り手で、なかでもチョンドン舞踊の踊り手としては、MURI(インドネシア世界記録博物館)に登録されているという無形文化財的な存在の方。

f (カデ・フェリー)が、舞踊団のイベント企画に携わったり、女史が舞踊復興(レゴン・クプクプ・チャルム舞踊)を行った際にお手伝いをしたりと、以前からお付き合いがあり、また、私たちの主催するスリ・パドマ舞踊団でも一度ゲスト・ティーチャーとしてワークショップを開催して頂いたこともあります。

この様なご縁で、 m は今回も公演参加のお誘いを頂き、インドで公演を行ってきたばかりだという作品「チトラ・サラスワティ舞踊」のメンバーとして踊らせて頂きました。

International Saraswati Festival 2015 - Live Strieming,ARMA Museum,Tari Citra Saraswati by A.A.Ayu Bulantrisna Djelantik チトラ・サラスワティ舞踊

チトラ・サラスワティ舞踊

今回の「チトラ・サラスワティ舞踊」は、10人編成。 m が踊ったルジャン・デワ役に2名、ルジャン・アサック役に4名、レゴン役に3名、そしてサラスワティ女神の役をイブ・ブラントリシュナ女史がメイン・ダンサーとして踊ります。
舞踊中で踊り手は、それぞれ楽器を手にしたり、ロンタール(椰子の古文書)を手にしたり、蓮の花を手にしたりもします。

ジャワ島の芸術家の舞台は、数年前にも経験がありますが、なかなか厳しいです。今回もやはり「1回で覚える」が鉄則。
練習といえども、きっちりと衣装を着けて、メイクアップもして行うという、ゲネリハ並みの時もありました。

各国大使館を中継してのライブ・ストリーミング中、バリ島からはこの舞踊が流されるという事で、時差を考えて、22時が最初の放送用、2回目は23時と2回に分けて踊られました。
無事に終了し、お腹がすき過ぎて眩暈がする中、帰宅の途についたのは深夜。それも楽しい経験でした。

International Saraswati Festival 2015 - Live Strieming,ARMA Museum,Tari Citra Saraswati by A.A.Ayu Bulantrisna Djelantik チトラ・サラスワティ舞踊

本番用ステージでの立ち位置確認

イブ・ブラントリシュナ女史と、舞踊団のメンバーに感謝します!

東京にも会場があったそうですが、生放送でご覧になった方いらっしゃいますでしょうか?