トペン

仮面で顔を覆って舞踊劇をおこなうものを一般的にはトペンと言い、仮面自体の事もトペンと言います。

トペンはタパルとも呼ばれますが、タパルは仮面自体を指し、舞踊名ではありません。

ブバリ舞踊としてのトペンは、単体で仮面舞踊として踊られるというよりも、

仮面を使った舞踊劇として、奉納されるものが多いです。

ゲルゲル王朝時代(マジャパヒト王国が衰退してバリ島に逃れてきた頃と思われる)につくられた舞踊劇で、 ガンブーよりも新しく、 話は、バリ歴史物語ババッドや、ジャワの物語のアルヨダマール、ロンゴラウェ物語、ケン アロック、ガジャマダなどから引用されます。

トペンには、目と鼻だけに穴が開いて顔を全部覆うタイプの ブンクラン（=クウバン）と、 顔の下半分が無く、踊り手の口が見えているタイプの シバカンという二種類のものがあり 通常、前者は高貴な身分の役柄が多く、言葉を発する事はありません。

シバカンが、庶民や家臣として道化役を演じ、 バリ語や古代カウィ語を使って話を進めていきます。

一部のトペン舞踊劇は、女性のキャラクターであっても、男性によって演じられます。

参考/資料: Team Survey ASTI Akademi Seni Tari Indonesia Denpasar (Yayasan Bali Galang - babadbali.com)