ナワサンガ バリ島の方位観

nawa sanga

バリ島独特の方位観では、聖峰アグン山が世界の中心となる

nawa sanga

バリ本などにはアグン山の方角にあたる北がカジャと書かれているがホントは、ちょっとズレます。

しかし、私が住むプリアタン(ウブド)やデンパサールなどの踊りに関係ある人が足を運ぶ主な地域では、簡単に 東=カンギン、西=カウ、南=クロッド、北=カジャ(カジョと発音)と捉えてて大丈夫です。 が! 

図中、バリ北部ロビナでイルカと戯れて踊る●赤子さんにとっては南東が聖なるカジャにあたり、

バリ南部クタでサメと戦ってる●青子さんにとっては北北東が聖なるカジャになります。

練習中、熱が入ってくると、うちの先生はバリ語で「バティスエ(足が~っ)!」とか「リモ~(手~っ)!」と叫びだしますが

そのうち「カジャに走れ!」とか、「クロッドに倒れろ!」と雄叫びをあげはじめます。

ここまで来ると「右とか左で言ってください」とは言いにくい雰囲気・・・ちび太が、練習しても練習しても練習しても、踊りの立ち位置や、歩く方向が覚えられないのは、恐らく、このせいであります。方向音痴のせいでは、決してない。たぶん。

インドネシア語では、東西南北は、ティムール、バラット、スラタン、ウタラで表現します。

関連項目:バリの地方(ギアニャールバドゥンタバナンブレレンカランガッセムバンリクルンクンジュンブラナ